うららかな春の日差しを受けて庭のスイセンやボケの花が満開になっています。
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今回は、慈恩寺三か院の一つ「華蔵院(けぞういん)」を紹介します。

本山慈恩寺の境内から坂道を上ると左側に華蔵院があります。華蔵院には門が二つあり、石段を上ったところが正門で駐車場に近いところが通用門になっています。
華蔵院は天明元年(西暦1781年)に焼失した後の江戸時代の建物で、慈恩寺三か院の中で最も大きな伽藍を有しています。
玄関は唐門造りで上部の梁には龍の彫刻が施され、棟の部分には牙を出した鬼面を見ることができます。この唐門と彫刻は、三重塔を建立した棟梁布川文五郎作です。
また、本堂の屋根の頂部には菊の御紋が飾られ院の格式を伺わせます。京都の真言宗御室派の総本山仁和寺から住職を迎えたことに由来しています。
華蔵院の学頭(住職)は妻帯しない清僧だったので宇多天皇が開基し皇族が歴代の門跡(住職) 関係の深かった仁和寺など関係が深かった寺院から学頭を迎えておりましたので菊の御紋の使用が許されていたようです。
江戸時代には13か寺と門徒2か寺の15の末寺を持ち、御朱印配当は219石6斗余、配下の坊は宝蔵院と同じ11でした。現在は坊が5つ、檀家は三か院の中で最も多く120余です。
庭内はゆったりとしており季節の花が咲き五輪塔など古い墓や繊細な彫刻が施されている子安地蔵堂もあります。また、伽藍の裏手の池には初夏には慈恩寺ハスが咲き、表の土手には秋の彼岸になると一面に彼岸花(曼珠沙華)が咲きます。
また、石段を上がった正門のところに「フーテンの寅さん」が座った腰掛け石があります。映画「男はつらいよ 第十六作葛飾立志篇」のロケ地にもなった場所で渥美清さんが撮影の合間に腰を掛けて一休みした処です。
注)常法談林格は、僧侶が集まり宗派の学問研究や子弟を養成する修養の道場で、一代談林と常法談林があり常法は永代談林の格式がある。
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