雪解け水で増水した寒河江川に水鳥が餌を求めて泳いでいます。
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今回から数回に分けて「慈恩寺舞楽」について紹介します。

本山慈恩寺では毎年5月5日に「一切経会(いっさいきょうえ)」と舞楽を「慈恩寺舞楽」として奉奏されています。
一切経は釈迦が説いた仏教の経典を集約したもので、平安時代の天仁元年(西暦1108年)に本堂が修造された時に鳥羽院から下された五千巻余りの経典を供養したのが一切経会の始まりとされ本山慈恩寺の重要な年中行事になっています。

本山慈恩寺では一切経会と舞楽は釈迦(しゃか)が誕生したとされる旧暦の4月8日に行われていましたが、昭和56年から参拝者が多く訪れる連休中の5月5日に奉奏されるようになりました。
山門の二階から本堂に向かってに4間四方(約52.85㎡)の広さの特設の舞台が作られ林家と慈恩寺一山の人たちによって国の重要無形有文化財に指定されている舞楽が奉奏されます。
舞楽は全部で八番あり、燕歩(えんぶ)三台(さんだい)散手(さんじゅ)安摩(あま)陵王(りょうおう)納蘇利(なそり)の六番は林家、太平楽(たいへいらく)二の舞(にのまい)の二番は慈恩寺一山の人が奉奏しています。
慈恩寺舞楽は、鉦鼓(しょうこ・鐘)、笛、太鼓がおりなす雅楽の響きから「オヒャラドンガ」といわれ「ドンガ祭り」として昔から多くの人に親しまれてきました。
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